要約
トランプ米大統領の政権は、鉄鋼とアルミニウムの輸入品に対して25%の関税を課すと発表しました。2018年にも同様の関税が導入されましたが、当時は一部の国が免除されていました。しかし今回は「例外なし」としており、日本を含む全ての国が対象となります。この措置により、各国が対抗措置をとる可能性があり、貿易戦争が激化する恐れがあります。
ミホとケンの対話

ねぇミホ、アメリカが鉄鋼とアルミに関税をかけるってどういうこと?

簡単に言うと、海外からの鉄やアルミの値段を高くして、アメリカ国内の産業を守ろうとしてるのよ。

でも、それって海外の国から怒られない?

そうね。実際、日本やEUも『困る!』って反発してるの。

日本も関税を払わなきゃいけないの?

そう、日本からアメリカに鉄やアルミを輸出すると、今までより25%も高くなるの。

そしたら、日本の鉄って売れなくなるんじゃ?

それが問題なのよ。日本の企業は損をするし、アメリカの企業も鉄やアルミを高く買わなきゃいけなくなるの。

え、アメリカも損するの?

うん。例えば車を作るのに鉄が必要だけど、それが高くなると車の値段も上がるでしょ?

じゃあ、アメリカの人も車を買いにくくなるね。

その通り!だから、こういう関税は経済全体に影響を与えるの。

他の国はアメリカに対抗しないの?

EUなんかは報復関税を考えてるみたい。つまり『アメリカがやるなら、こっちも!』ってね。

それって貿易戦争ってやつ?

そうよ!関税のかけ合いで経済が悪くなることもあるから、慎重に進めるべきなの。

日本はどうするの?

日本政府は『遺憾』って言ってるけど、今のところ大きな対抗策は発表してないよ。

うーん、これからどうなるんだろう?

各国の動きをしっかりチェックしておくのが大事ね!
さらに詳しく
今回の関税は、トランプ大統領が以前に実施した政策の復活版です。2018年に導入されたときは、一部の国が免除されていましたが、今回は例外がなく、日本を含めた全ての国が対象となります。
なぜ関税をかけるのか?
トランプ氏は「アメリカの鉄鋼産業を守るため」と主張しています。海外の安い鉄やアルミが流入すると、アメリカ国内の企業が競争に負けてしまうため、関税をかけて価格を調整しようとしているのです。
貿易戦争の可能性
関税をかけられた国々は反発し、対抗策としてアメリカ製品への関税を導入することがあります。例えばEUはすでに「報復関税」の可能性を示唆しています。過去には、中国やカナダもアメリカの関税に対抗して、自国の製品に関税をかけたことがありました。このようなやり取りが続くと、世界経済に悪影響を及ぼす可能性があります。
日本への影響
日本は鉄鋼の輸出が多い国なので、今回の関税による影響は大きいと考えられます。アメリカ向けの鉄鋼輸出が減れば、日本の製鉄会社の売上が下がるかもしれません。また、アメリカの製造業がコスト増加に苦しめば、日本企業との取引にも影響が出る可能性があります。
今後の展開
この関税がどれくらい続くのか、また他国がどのような対抗策をとるのかが注目されています。特に、日本やEU、中国などがアメリカとどのような交渉をするのかがカギとなるでしょう。
まとめ
アメリカのトランプ政権は、鉄鋼とアルミに25%の関税をかけると発表しました。これによって日本を含む全ての国が影響を受けることになります。関税の目的はアメリカ国内の産業を守ることですが、貿易戦争につながるリスクもあります。日本の鉄鋼業にもダメージが出る可能性があり、今後の各国の対応が注目されています。
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